Library of Dance:社交ダンスのアーカイブ

歴史を記録し、未来へつなぐ

「Library of Dance」は、テキサス大学オースティン校(UT Austin)の社交ダンス指導者であり歴史家でもあるニック・エンゲ(Nick Enge)およびメリッサ・エンゲ(Melissa Enge)夫妻によって設立されました。

15世紀から現在に至るまでの膨大な一次資料を網羅し、一般の人々にもアクセスしやすい形で提供することで、社交ダンスの保存と普及に貢献しています。
社交ダンスのバリエーションと音楽に関する広範なデジタル・アーカイブである。本プロジェクトは、15世紀から現代に至るまでのヴィンテージ・ダンス・マニュアルの提供、実用的なデモンストレーション・ビデオ、そしてダンスの技術と哲学を網羅した一連の著作物を通じて、社交ダンスの歴史的保存と現代的実践の両立を目指している。主要な成果物には、リチャード・パワーズ(Richard Powers)との共著による3冊の専門書が含まれ、ダンスを通じた人間関係の構築や生活の質の向上を提唱している。

Library of Dance
社交ダンスのバリエーションと音楽のコレクション

A List of Social Dances
デモビデオ、説明、音楽付き

英語サイトのため、ブラウザの翻訳機能を使ってご覧ください。

「Library of Dance」を構成する3つの主要なデジタル資産

注釈付き書誌

15世紀から現在までの6,700以上の一次資料を網羅。うち2,100以上が無料でダウンロード可能です。
膨大な歴史的資料がデジタル化されており、ダンスの変遷を研究するための学術的基盤となっている。

実演ビデオ

2,400本以上の動画を収蔵。ステップやバリエーションを視覚的に学習できる非常に価値の高い資料群です。
実際のダンスの動きを視覚的に理解するためのデモンストレーション・ビデオ、詳細な解説、および対応する音楽が提供されている。

音楽のコレクション

ダンスのバリエーションと密接に関連した音楽リソースを提供し、多角的な実践を可能にします。

Library of Dance の特徴

  • 社交ダンスやフォークダンスなど、さまざまなダンスの説明やムーブメント(動き)の解説ページがある。
  • 各種ダンス(ワルツ、スウィング、ポルカなど)のフィガーや動きの文章説明が読める。
  • 歴史的なダンス(16世紀〜20世紀)の種目や振り付け一覧も掲載。
  • 一部には 足のステップや動きを具体的に書いた説明 があって、フィガーの内容理解に役立つ。
  • 別途、古いダンスマニュアルなどの資料も集められている。

ダンスのステップ(足の動き)やフィガー(組み合わせた動き)を文章や資料で調べたり、各種ダンスのバリエーションを一覧で見たりできるオンライン辞書・ライブラリです。

「Library of Dance」を構成する3つの主要なデジタル資産

ニック・エンゲ &メリッサ・エンゲ夫妻

テキサス大学オースティン校 指導者・歴史家

彼らは単なる「収集家」ではありません。UT Austinにおいて「初級社交ダンス」から「社交ダンスの指導法」まで、理論と実践を統合した教育を行っています。
彼らの専門知識こそが、このアーカイブの信頼性と体系的な価値を支える根幹となっています。

「ダンスは、言葉を使わない歴史の対話である」”

比較の視点:デジタルの多様性

アラバマ大学「Dancing Digital」プロジェクトとの対比

Library of Dance – 広範な歴史の網羅

15世紀から現代までの社交ダンスの広がりを、一次資料に基づき体系的にデジタル化。

Dancing Digital – 特定の文化遺産への集中
https://adhc.lib.ua.edu/danceprogress/

現代の黒人振付家の作品に特化。特定文化のダンス遺産を保存し、その文脈を深く掘り下げるアプローチ。

「これらの異なるアプローチは相互に補完し合い、ダンス文化全体の理解を深めることに繋がります。」

用語と手法の解説

注釈付き書誌 (Annotated Bibliography)

文献リストに各内容の要約・評価を添えたもの。研究者が資料の有用性を即座に判断できる重要なツールです。

一次資料 (Primary Sources)

当時のダンス教本、日記、写真、ビデオなど、特定の時代や出来事に関する直接的な証拠を提供するオリジナル資料を指します。