社交ダンス、サルサ、タンゴ、フォークダンス、よさこい、盆踊り、アメリカンスタイルの普及状況を比較する
ダンス人口の統計は意外と難しいものです。
例えば社交ダンスですら、
- 総務省「社会生活基本調査」
- レジャー白書
- 業界推計
で数字が異なります。
また、
- 毎週踊る人
- 月1回踊る人
- 年1回だけ踊る人
を同じ「人口」として扱うと実態が見えません。
そこで本記事では、
「1年間に1回以上踊ったことがある人」
を普及率の基準として比較します。
これは、
- 社交ダンス
- サルサ
- アルゼンチンタンゴ
- フォークダンス
- よさこい
- 盆踊り
のように活動頻度が異なる文化を比較する際に最も公平だからです。
なお、社交ダンスについては総務省調査やレジャー白書の数字を上限値として参考にしています。
日本での普及状況
| ジャンル | 年1回以上踊る人 | 人口比 |
|---|---|---|
| 盆踊り | 500万~1500万人 | 4~12% |
| 社交ダンス | 100万~200万人 | 0.8~1.6% |
| よさこい | 50万~150万人 | 0.4~1.2% |
| フォークダンス | 10万~50万人 | 0.08~0.4% |
| サルサ | 5万~15万人 | 0.04~0.12% |
| アルゼンチンタンゴ | 2万~10万人 | 0.02~0.08% |
| アメリカンスタイル(WCS、ハッスル等) | 1万~5万人 | 0.01~0.04% |
世界での普及状況
| ジャンル | 年1回以上踊る人 | 世界人口比 |
|---|---|---|
| フォークダンス・民族舞踊全体 | 1億~5億人 | 1~6% |
| サルサ | 5000万~2億人 | 0.6~2.4% |
| 社交ダンス | 3000万~1億人 | 0.4~1.2% |
| アルゼンチンタンゴ | 1000万~5000万人 | 0.1~0.6% |
| 盆踊り | 1000万~3000万人 | 0.1~0.4% |
| よさこい | 300万~1000万人 | 0.04~0.12% |
| アメリカンスタイル(WCS、ハッスル等) | 500万~3000万人 | 0.06~0.36% |
日本と海外の大きな違い
日本は「社交ダンス大国」
ペアダンスだけを見ると、
日本では圧倒的に社交ダンスが強いです。
地方都市でも
- ダンス教室
- サークル
- パーティー
が存在します。
一方、
サルサやタンゴは主に都市圏に集中しています。
海外はサルサが強い
欧米や中南米では、
社交ダンスよりもサルサの方が一般的な場合があります。
特に
- メキシコ
- コロンビア
- キューバ
- プエルトリコ
では、
「ダンスを習う」
というより
「みんな踊れる」
文化に近い状態です。
タンゴは世界的に意外と強い
日本ではマイナーに見えますが、
アルゼンチンタンゴは
- アルゼンチン
- ウルグアイ
- ヨーロッパ
に広く普及しています。
国際フェスティバルも多く、
日本での印象より世界人口は多いと考えられます。
フォークダンスは実は最大勢力
世界で考えると、
民族舞踊・伝統舞踊の人口は非常に多くなります。
例えば
- ギリシャ
- バルカン諸国
- イスラエル
- ロシア
- 東欧
では、
地域コミュニティで伝統舞踊を踊る文化が現在も残っています。
世界規模では、
フォークダンス系が最も裾野の広いダンス文化と言えるでしょう。
アメリカンスタイルはどこに位置するのか
ここでいうアメリカンスタイルとは、
- ウエストコーストスイング
- イーストコーストスイング
- ハッスル
- カントリー・ツーステップ
などです。
日本ではまだ小規模ですが、
北米ではかなり存在感があります。
特に近年は、
West Coast Swing が急成長しています。
理由は、
- 幅広い音楽に対応
- 即興性が高い
- 若年層が参加しやすい
ためです。
では、世界一周クルーズ船では何が踊られているのか?
これは非常に興味深いテーマです。
豪華客船では、
社交ダンスのような「スタンダード種目10種目」が主役と思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。
参加者が世界中から集まるため、
共通言語として踊られやすいのは、
- 社交ダンス(特にワルツ、フォックストロット)
- サルサ
- ラインダンス
- フォークダンス
- ウエストコーストスイング
です。
逆に、
- アルゼンチンタンゴ
- よさこい
- 盆踊り
はイベントとして行われることはあっても、船内の標準装備ではありません。
まとめ
世界全体で見ると、
- 最も裾野が広いのは民族舞踊・フォークダンス系
- ペアダンスではサルサが最有力
- 日本では社交ダンスが圧倒的に強い
という構図になります。
そして、
「世界中の人が集まる場所で何が踊られるか」
という視点で見ると、
ワルツ、フォックストロット、サルサ、ウエストコーストスイング
あたりが最も国境を越えやすいダンスと言えるでしょう。
社交ダンスは日本では趣味人口の多いジャンルですが、世界全体で見ると「数あるペアダンス文化の中の一大勢力」であり、サルサやフォークダンス文化と並んで存在しているのです。
※この結果は、あくまで推定であり、結果は大きくことなることも考えられます。
皆さんの肌感覚はいかがでしょうか?