社交ダンス部について

― 世界の流れは「競技」から「人と踊る文化」へ ―

「社交ダンス部」と聞くと、多くの人は競技社交ダンス(ボールルームダンス)に関する部門を思い浮かべるかもしれません。

しかし、JDSF普及本部が目指す社交ダンス部は、そのような競技部門ではありません。

ここでいう「社交ダンス」とは、競技種目を意味するものではなく、

「人と踊るパートナーダンス文化」

そのものを指しています。

ワルツやタンゴだけではありません。

サルサ、バチャータ、アルゼンチンタンゴ、ウエストコーストスイング、リンディホップなど、人と組んで踊るさまざまなダンスには、それぞれの歴史や文化があります。

競技を目指す人もいれば、趣味として楽しむ人もいます。

健康づくりのために踊る人もいれば、仲間との交流を目的に踊る人もいます。

私たちが目指す社交ダンス部は、そうした**「人と踊る文化」全体**を大切にし、その魅力をより多くの人へ広げていくことを目的としています。

世界は今、「競技」だけではなく、「踊る人」に目を向け始めています

世界ダンススポーツ連盟(WDSF)は、長年にわたり競技スタンダード・ラテンを中心とした国際競技団体として発展してきました。

しかし近年、そのビジョンは少しずつ広がっています。

WDSFが公開しているビジョンでは、

「DanceSportを、よりグローバルに、より年齢を問わず、より参加しやすく、より社会に必要とされるものへ発展させる。」

という考え方が示されています。

また、2032年に向けた取り組みでは、

  • ダンス人口の拡大
  • 多様性(Diversity)
  • 包摂性(Inclusion)
  • 発展(Development)
  • 持続可能性(Sustainability)

などを重要な柱として掲げています。

これは、「競技者を増やすこと」だけではなく、

「踊る人を増やすこと」

へ視野が広がっていることを意味しています。

WDSF公式資料

WDSF Vision
https://www.worlddancesport.org/wdsf/vision

WDSF Agenda 2032
https://www.worlddancesport.org/WDSF/Vision/2032-Agenda

「世界中の人が踊っているのに、それを扱わない理由はあるのだろうか。」

私は、この言葉こそ現在のWDSFの流れを象徴しているように感じています。

世界では、競技ボールルームダンスだけではなく、

  • バチャータ
  • サルサ
  • アルゼンチンタンゴ
  • ウエストコーストスイング
  • リンディホップ

など、多くのパートナーダンスが日常的に踊られています。

そこにいる人たちの多くは競技者ではありません。

音楽を楽しみたい人。

仲間を作りたい人。

健康づくりをしたい人。

新しい趣味を見つけたい人。

人生を豊かにするために踊っている人たちです。

そう考えたとき、

「世界中の人が踊っているのに、それを扱わない理由はあるのだろうか。」

という考え方は、ごく自然なものではないでしょうか。

海外でいう「Social Dance」とは

日本では「社交ダンス」という言葉から、競技社交ダンスをイメージする人が多いでしょう。

しかし海外でいう Social Dance は、もっと広い意味を持っています。

それは、

「人と踊るパートナーダンス文化」

そのものです。

ボールルームダンスも、その一つ。

サルサも、その一つ。

バチャータも、その一つ。

アルゼンチンタンゴも、その一つ。

ジャンルは違っても、「人と踊る」という文化でつながっています。

この考え方は、私たちが運営する「Start Dancing」が目指している方向性とも一致しています。

ダンスのジャンルではなく、

「人と踊る楽しさ」

を伝えること。

それが、これからのパートナーダンス文化の入口になると考えています。

JDSF普及本部 社交ダンス部が目指すもの

私たちが目指す社交ダンス部は、競技を運営する部門ではありません。

また、単にパーティーを開催する部門でもありません。

目指しているのは、

日本のパートナーダンス文化の入口となることです。

初めて踊る人が安心して参加できる。

ジャンルを越えて交流できる。

年齢に関係なく楽しめる。

ダンスを一生の趣味として続けられる。

そのような環境を、日本全国へ少しずつ広げていきたいと考えています。

誰でも参加できる部門だからこそ、大きな可能性がある

社交ダンス部は、JDSF会員だけのための組織ではありません。

ダンスが好きな人。

これから始めたい人。

競技をしていない人。

他ジャンルのパートナーダンスを楽しんでいる人。

そうした人たちにも門戸を開き、

誰もが交流し、学び、楽しめる環境を、これから全国で少しずつ築いていくこと。

それが、社交ダンス部の目標です。

競技人口を増やすことも大切です。

しかし、その前に必要なのは、

ダンスを楽しむ人を増やすこと。

その土台が広がれば、競技も、地域活動も、教室も、イベントも、すべてがより豊かになります。

未来へ向けて

社交ダンス部は、新しい組織をつくることが目的ではありません。

目指しているのは、日本のパートナーダンス文化を未来へつないでいくことです。

「競技をする人」のためだけではなく、

「踊ることを楽しむ、すべての人」のために。

世界は今、「競技」という枠を越え、「人と踊る文化」そのものへ目を向け始めています。

JDSF普及本部 社交ダンス部も、その流れの中で、日本におけるパートナーダンス文化の入口となり、多くの人がダンスと出会い、生涯にわたって楽しめる環境を、皆さんとともに築いていきたいと考えています。